時計に関する随筆シリーズ (64)

『 TOKYO探訪記 』

〜2008年2月某日、世界のワンダーランド、”時計都市国家TOKYO”訪問記〜




経験上の持論だが、TOKYOは世界一、面白い街である。
特に時計に焦点を当てた場合、ジュネーヴとTOKYOは双璧(シンガポールも強力なる『時計都市』だが・・・)。
しかしその意味合いは両都市において全く異なる。
2008年2月某日、そんなTOKYOを駆け足で探訪してみたのだが。。。




(TOKYOの朝、『時計オヤジ』の朝の始まりだ〜)


TOKYO一週間の滞在で、奇跡的に週末がフリーとなる。
New York や Paris、そして London、はたまた Geneve、Singaporeがどんなに楽しかろうと筆者にとってTOKYOは世界最高のワンダーランドである。

この街に生まれ、この街に育った筆者であるが、TOKYOも人間同様、この半世紀で大きく変化してきた。そんな現在のTOKYOを週末、ジックリと楽しむ幸せ。『ショッピング・食事・市場視察』、が今回の3大課題である。じっくりと私的な時間を満喫することにしようか。

(←左写真: 滞在中のホテル18階から眺めた朝6時37分のTOKYO。
         夜のネオンも綺麗だが、喧騒の後の静寂な朝が好きだ。)







(今回の最大の楽しみは『中野の視察』にあり〜)

筆者にとって新宿、そしてブランドの宝庫銀座がTOKYO時計探索ルートの2大拠点である。
しかし、渋谷同様に中野という場所も侮れない、『裏の大本命、穴場の本命』という位置付けにある。
時計好きにとって中野とは秘密の隠れ家に近い存在かも知れない。
ここには中古時計を扱う『大手3店』が軒を並べるからだ。
加えてその周辺にも小規模ながら名店も存在する。
『時計オヤジ』はとしては初の訪問になるだけに、到着前からワクワク感で高揚してしまう。

(⇒右写真: JR中野駅を降りると早速、サンモール商店街が現れる。
         週末の昼過ぎには結構繁盛している商店街となるのだ。
         良く言えばアメ横の雰囲気と似通い、普通に言えば地方都市の商店街だ。
         道行く人も一目でごくごく『フツーの人』と言う感じで、新宿や銀座の
         浮ついたムードは皆無、である。)


日本の物価は相対的には安い。高いのは住宅費と教育費である。
消費税5%というのは欧州や米国と比べれば破格に低い。
加えて日本における商品の品質とサービスは世界一級品である。これに慣れると海外における品質・サービスレベルの低さに愕然とする。逆に言えば日本だけが全てにおいて突出していると言っても過言でない。そうした『世界一』を無意識の内に享受出来る日本人は幸せである、と今回もシミジミと感じてしまう。




(まずはD店にてフランク初期品と遭遇する〜)

100mほどのサンモール商店街を抜けると最初の目的地である中野ブローウェイに到着。数々のテナントが入り込んでいるこのビルはまさに、香港やシンガポールのそれと瓜二つ。極めてアジアティック(?)な物理的香りも充満する、非常に不思議なこのビルには混沌とカオスが溢れている。

そんなビルに入ってすぐに、まず最初の小型店舗が鎮座する。
グルリとショウケースを覗いて真っ先に目に留まったのがコチラ(←左写真)。
フランクの初期作品(90年代半ば)、クロノメトロの中3針式トノーである。
昨年、PATEKが手巻ゴンドーロを復活させたがデザイン路線は同じである。
文字盤全面に施された精密なギョーシェが素晴らしい。
18KWGの鈍い輝きと相まって、存在感・落ち着き度はピカイチだ。




店員さんと暫し四方山話で情報交換する。
案の定、この手の時計の回転は宜しくないそうだ。
やはりROLEXやIWC、パネライなどのスポーツ系が回転の中心という。それはそうであろう、こんなシックな文字盤が万人受けするはずもなく、興味を抱くのは筆者のようなハグレ系マニアかフランク好きオタクになるだろう。
それにしてもこの顔は何とも素晴らしい。
デザインは1920〜30年代のアールデコ全盛期にある。
時計のデザインとは温故知新にあり。特に時計の意匠においては歴史は繰り返すのである。
それを見事に覆したのがランゲ1やリシャール・ミル、FP.ジュルヌやフランクの傑作品、そしてパネライ(=贔屓目に見て)にあると考えている。講釈は別にして、このクロノメトロのデザインは単純に、ただただ伝統的な美しい仕上がりと感じている。

のっけから自分の衝動買いが非常に怖くなる程の品揃えの良さに感心する。
いずれにせよ、クロノメトロは筆者の心臓に極めて悪い時計である。




(『セカンドバッター』の破壊力にただただ呆然、と溜息する〜)

次なる店は以前、通販ベースではお世話になったJ/Rさんである。
初訪問であるが、こんなに店舗スペースが広く、在庫の種類と本数が多いとは思わなかった。いよいよ『時計オヤジ』のアドレナリンは全開、大放出モードに突入する。

いきなり愛しのパネライ小僧達がショウケースに顔を並べる。
日本語では中古品のことをセコハン(セカンドハンド)、ユーズド、新古品、等と呼ぶが欧米では最近、Pre-owned watchなどと称する事も多い。プリ・オウンド、即ち、『以前に持ち主がいた時計』という意味合いであるが、どれも直言的な呼称よりも、やんわりイメージ優先の表現を重視している。一昔前の『質流れ品』などと言う暗いイメージでは呼ばないのが最近の流れだろう。






(←左写真: PANERAIルミノール・クロノが2本展示されている〜)

ご存知エルプリの入ったPAM72系統である。
ケース径40mmというのも適度な大きさで、SS/Tiのハイブリッド素材により重量もこれまた適度である。筆者も愛用しているが、PAM72は初期品がベストだ。次回、じっくりとその考察を行うことにするが、それにしても高いなぁ〜、2本共に148万円以上である。やはりエルプリのクロノは今となってはレアなのであろうか。それにしても、2000年代初めのルミノール・クロノのデザインは断トツに宜しい。現在のデイライト系とは全くもって似て非なるクロノがこのPAM72系であるのだ。






(⇒右写真: 今回の滞在中でイチオシの『心底、欲しいなぁ、この時計』がこちら〜)
 
泣く子も黙るパテックである。Ref.5056/1Aのジャンボ・アクアだ。
色々、言われるアクアノートでもあるが、やはり全体の質感は素晴らしい。
ブレスの出来映えだけは、決して『絶対最高』とは言えないが『相対極上』に位置することは間違いない。アクアノートの最大の売りは、パテックらしくない文字盤と、そのスポーツ路線にあること。しかし、グラスバックから見える旧型cal.315SCは、テンプに8つも配置された旧型ジャイロマックスGyromaxや黄金のローターがまさに『時計オヤジ』好み。何よりもドレス系でないカジュアル加減のパテックというのが、秘めた所有欲をくすぐるではないか。骨太なINDEX表示といい、ペンシル型の時分針といい、この文字盤、極めて好みである。ラバーベルトではなく、光沢あるブレスというのが更に特上感を生み出し、これまたまた宜しい。ケース径は適度な38mm程度、そして日付け早送りも可能な利便性も二重丸。実用出来るパテック・フィリップ。この『質感+パテックの重み』だけで購入する意義は極めて高い。一瞬にして頭の中で自らの金策に走る・・・。

ブレスとの組合せで極上品というのは少ないだけに非常に葛藤を余儀なくされる1本であった。。。
フランクのクロノメトロといい、このアクアノートの出現といい、『時計オヤジ』は早くもKO寸前だ。
『時計オヤジ』にとっての時計店巡りというのは、実際には矢張り、危険な冒険に近い行動である、と、今更ながら少々反省もしてしまう。時計の良さは写真やカタログからでは判断できない。しかし、実際に手にした瞬間にそれが所有欲爆発へのトリガーとなる要因は極めて高い。だからこそ、敢えて火中に出向いてクリを拾ってはいけないのだ、意志の弱い人間には特に・・・。






(←コチラはTUDORのサブマリーナ。青サブのTUDOR版である〜)

本家、ROLEXのサブマリーナも永遠の定番であるが、廉価版のTUDORサブマリーナも中々宜しい。中身はETAムーヴメントであるが、故に信頼性にも問題が無い。その精度と共に何時、故障しようとも何とかなりそうな安心感、というのが我々ユーザーにとってのETAムーヴメントの最大の利点ではなかろうか。

この青サブ、実に綺麗である。
プレス&巻き込み式ブレスレットの独特のシャラシャラ感も如何にもTUDOR。
こういうごく普通だが、ツボを押さえたダイバーズ時計も1本は欲しいところ。
筆者は昔、タッチの差で色違いの黒・新品をサウジアラビアで買い逃した経験があるだけに、未だにTUDORには未練が残るのかも知れない。TUDORの青サブとROLEXの本家サブマリーナはこの先も永遠にダイバーズ・ウォッチのお手本となり続けるであろう。





(⇒右写真: 3店目はその広告でも有名なコチラ〜)

雑誌等のメディアでも有名なこちらも面白い。
店内はこじんまりしている。店員さんは概してどこも若いのだが、こちらはちょっとホスト系(失礼御免!)の雰囲気を漂わせるお方も目に付き、『真面目な時計屋』というキャッチフレーズとは多少、ズレを感じたのが正直なところ。あくまでも勝手な個人的印象ですから悪しからず。

一般的に時計のような嗜好品は常に対面販売となる。
商品を十分に研究してピンポイント買いするのは極々、少数派だ。一般的には店員さんと色々相談する中で時計を絞り込むケースが圧倒的に多い。よって、客と店側のお互いの波長が合わないと上手く行かない。買いたくない物を買わせる必要はなかろうが、やはり店側・販売側のテクニックというものは厳然と存在するのだ。各店ともそうしたセールストークやら販売の心得、更には消費者へアクセスする為のコミュニケーション術、果ては心理学に至るまで教育・研究に力を割くべきである。時計の基本知識も無く、販売員を店頭に立たせる店舗(特にデパートには多いが)は、それだけで信頼に欠けてしまう。

各店の個性を色々と眺めるのも面白いものである。




(移動途次、商店街で地元の時計屋さんを発見する〜)

サンモール商店街にあるこちらの店で、持参したクォーツ時計の電池を交換して頂く。
店頭に一級時計師の看板を見たので即断即決、お願いすることにした。
ROTARYの両面式時計の電池は素人には交換できない。
かといって、その辺の量販店の時計コーナーにお願いするには危険すぎる。

運良く、偶然にも本物のプロがいる店に遭遇して幸運であった。
15分ほどで、見事に電池2個を交換して頂く。
こういう地元の昔ながらの時計屋さんの存在意義は今こそ、非常に大きくなっているのだが、時代はまさに逆行している。技術のある一流技術者は高齢と後継者不足も合わせて、街中からどんどん消えているのが現実だ。

(←左写真:この大型時計のデザイン、70年代のオメガを彷彿とさせる。結構いいなぁ〜)






(次なる目的地、新宿へと到着する〜)

新宿駅、南口前でのショット。
中々絵になるビルディングも立ち並び、アジア的メガポリスを感じさせてくれる一枚を切り取る。

新宿にも時計の名店は存在するが、中野で使い果たした?エネルギーを充電する意味合いから、もっぱら散策中心にただただオキラクに彷徨うことにする。








(ルイ・ヴィトンのWing-Tipはチャーチ風だね〜)

右写真はルイ・ヴィトン(以下、LV)のWing-Tipである。
つま先にあるメダリオンがLVの花柄マークをあしらっている。
チョット見ではLVとは分からない古典的なトラッド加減が中々宜しい。
筆者のチャーチ・バーウッドのメダリオンとも似た大型の飾り穴が素敵だ。

最近、LVは加速度的に総合路線を拡充している。
いわば全方位においてLVの商品開拓を強力に推進しているのだ、どのベクトルも基本軸がブレていないのは流石だ。







(こちらはご存知、イントレチャートの老舗ボッテガ・ヴェネタ〜)

ボッテガ・ヴェネタのトレードマーク、アイコンでもあるイントレチャートは永遠の定番だろう。
価格はそれなりに高価であるが、購入する意義は十二分にある。
しなやかな革の織り込みと、しっとりするイタリア製品らしい丁寧な仕上げが好みだ。

今回はオロビアンコの革製品を購入したが、手袋+財布+コインケース、と全てイントレチャートで揃えたのが『時計オヤジ』の目下のコダワリである。








(←左写真: フランスとイタリアの融合、老舗ベルルッティは鞄製品にも力作が多い〜) 

新宿・高島屋にベルルッティ直営店があるのは驚いた。
思わぬ場所でそのコレクションを拝観する。
聞けば青山のフラッグシップ店舗を始めとして国内での展開を図っているそうだ。
日本は何でもあるなぁ〜、と妙に感心する。
前回はトルコ・イスタンブールで眺めた記憶があるが、ここまでの品揃えには程遠い状況であったから尚更、そのギャップに驚く。。
『靴オヤジ』の好みとは異なるが、このブランドの持つカリスマ性には大変興味がソソラレル。







(いよいよ、本日の最終地、銀座へと移動する〜)

一体、銀座には時計関連の店は何店舗あるのだろうか。
有名無名を含めて、世界の大よそのTOPメゾンが進出しているのがこの銀座であろう。
道行く人も国際色豊か、そして身なりもそれなりというのが先ほどの中野とは根本的に異なる。

左は最近オープンしたリシャール・ミルの直営店。M&R系列店舗である。
史上初、地板を持たぬ悶絶トラス構造のRM012トゥールビヨンには本当に言葉を失う感動を覚える。リシャール・ミルは現代の最新技術と最新素材の塊、まさに粋である。




(⇒右写真: M&Rサロン・ド・モントレにて時計全般の情報交換を行う〜)

当たり前ではあるが、プロの時計屋さんの業界関連の情報は参考になる。
今回もバーゼル直前動向、某メゾンの開発動向、最近の業界傾向等等について意見交換をさせて頂いた。こちらから与えることの出来る情報は殆ど無いので、もっぱら聞き役、教えて頂くことになるのだが、こうした関係を保てると銀ブラも面白いであろうなぁ。
外国では直営店でも、結構、業界に無知な人が多いだけに貴重な体験をさせて頂いた。

この他、銀座だけでも一日では回り切れぬ程のメゾン直営店・ショップが存在する。
エネルギーある御仁にはそうした店舗巡りをお薦めするが、『時計オヤジ』は既に今日の情報蒐集・市場調査で脳ミソ満腹状態にて、そろそろ銀座の『田舎家』で食事をすることにした。





(毎回の移動で悩むのが持参する時計の選択だ〜)

一泊程度の出張であれ小旅行であれ、原則全て『旅』と捉えるのが『時計オヤジ』流である。旅である限り、非日常の世界を求める。非日常であれば日常、身に付けるモノとは異なるスタイルを提唱したい。よって、腕時計も普段とは異なるモデルを選択することになる。

今回のTOKYO滞在で主役を務めたのはJLCグランデイト(⇒右写真)。
革ベルトをブレスに変更してしてから、こいつの活躍の場は飛躍的に増えた。
JLCで最大のXGT(=エクストラ・グランド・タリー)ケース、自称『角型パネライ』であるが慣れるに従い、その存在感が逆に快適さにつながる。現代の時計にはある程度の大きさが必要である。存在感、見易さ、そして『時計の品格』も重要な要件となる。購入当初は、多少なりとも戸惑いを覚えた大型XGTケースであったが、今やパネライのデカ厚で鍛えられた手首には何ら違和感はおろか、適度な重さとバランスが快感にまで昇華している。慣れとは怖いものだ。

尚、JLC以外で持参した時計は: パネライGMTフランクLimited2000、オメガ革ベルトのアンティーク・コンステレーション、ダブルフェイスのROTARYの4本である。どれも自分なりに『相対極上』、若しくはお気に入りの時計達だ。





(今回の『TOKYO探訪』における最大の土産がこちら〜)

上述のPATEK、フランクのクロノメトロ、そしてTUDOR青サブやROLEXサブマリーナも魅力溢れるが今回の『時計オヤジ』の選択は、この45mm手巻ラジオミールとHEBミラノ・グリーンベゼルの2本だ。
日本非居住者の利点を生かして消費税が免除されるのは毎度ながら嬉しいオマケである。

この45mmラジオミールは予てから狙っていたもの。狙い撃ちである。
ラジオミール派の『時計オヤジ』として初のHISTORIC系入手となる。
存在感が有り過ぎるのが、このブラックシールの長所でもあり短所かも知れない。
純正の茶色カーフベルトとは別に、黒革ベルトを早速、別注済み。
そのレポートは別途じっくりと披露したい。


一方、HEBミラノは単純・オ気楽な洒落時計であるが、こいつは少々社会的な問題を抱える時計でもある。その『問題』とは?
それも別途、HEBミラノのレポートで追求するつもりだ。




(その他、気になる逸品を披露する〜)


←左写真:
こちらはREGALの最新&最細モデルのWING-TIP式サイドゴア・スリッポン。
甲の微妙な深さとラインが秀逸なバランスを築く。
スーツは勿論、ダーク・インディゴブルーのジーンズにも似合いそうだ。
筆者にとってはこれ以上『買ってはならぬ時計と靴』ではあるが、今回もその覚悟は反故されてしまった。靴も結局は一足仕入れることに・・・
詳細は靴のページからどうぞ。






(⇒右写真: ボタンダウンBDシャツ2枚〜)

テイジンメンズショップ銀座店でBDシャツを2枚調達する。
青ストライプのBDには全面に白い竜の刺繍がピンポイントで施される。
またインディアン・マドラスBDは定番デザインのパッチワークシャツだ。
季節を問わず着れるのが嬉しい。
2枚ともに裁断は細身&最新。特にアームホールの絞込みは動き易さに直結する。
こういうBDシャツはいつまでたっても筆者の大の好物である。





(←左写真: GAP特製のライダーズジャケット〜)

ベルスタッフ調の黒ジャケットは薄手のキルティングと肩&肘パット付きだ。
こちらも身頃は細心。ジャストフィットが気分のジャケットであるがコットン100%の割には多少のストレッチ性能を有するのが凄い。
重衣料の類は保管上も嵩張るので最近では購入を『自主規制』して来たが、このデザインに遭遇しては踏み切らざるを得まい。納得感あふれる一着、活用の場も広そうで潜在力が高そうなジャケットである。








(今回の束の間のTOKYO滞在を終えて〜)

毎回、訪問者気分、ビジター気分で訪れるTOKYOは魅力と刺激が一杯の街である。
買物も食事も、その手応えと満足度は十二分だ。
欧米では今回訪問した中野のような時計店は略、皆無。
家電量販店や安売り店でROLEXが売られることも有り得ない。
こうしたカオスが日本に代表されるアジアの混沌とした面白さとも言えようが、一方でちょっとどこかが狂っている気がしてならないのだが。

(←左写真: 成田のJALさくらラウンジで出発前の時間をくつろぐ『時計オヤジ』。
         『あ〜疲れた、早くロンドンに帰りたい』、というのが本音だ。)





(目指すは2008年度バーゼル・フェアだ〜)

今回もあれやこれやと可也散財してしまったTOKYO滞在となる。
極めつけ、駄目押しは成田チェックインの際に荷物の超過料金をウン十万円も徴収されたこと。
いくら買物好きでもやりすぎであるが、反省・後悔しても後の祭り。
さて、今年も早3月を迎え、慌しいこの期末の一ヶ月を乗り切ると新学期、新年度である。
そして4月はバーゼル、ジュネーヴの幕開けでもある。
この数年、欧州のメゾンやスイスを中心に自分なりに時計とのdeepな関係を創造してきた。
今年はその集大成として4月開催のバーゼルに単身、初めて乗り込む計画である。
この時期、激混みのバーゼルにおいてフライトと宿は取り敢えず確保した。
無事にバーゼル訪問を実現できるかどうか、突発的な障害が入らぬことを願い、後は運を天に任せることにしようか。(2008/03/01)

(⇒右写真: ブラックシール同様、こちらも新品の『横スケルトン時計』HEBミラノを腕に巻き、シェルフラットシートで12時間の空の旅を過ごす筆者である。機内先行上映のジョージ・クルーニー主演映画『フィクサー』は、緊張感溢れるサスペンスドラマで今回唯一楽しめた映画だ。)



(関連WEB)
『HEB MILANO グリーンベゼル(40mm&44mm)』はこちら
『HEB MILANO 
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