![]() あのヘブトマスが本当にこの時計を作ったのだろうか、と 今でも多分に疑問を感じている。 2008年2月、日本出張時に入手したのがこちらの40mmモデル。 しかし、このサブマリーナもどきのHEB MILANO。使ってみると中々楽しい。 固いこと抜きでユーザー側も思いっきり遊びに徹してしまうのがこの種の”トイ・ウォッチ”には一番だ。。。 |
![]() (基本デザイン性能の高さはROLEXのお陰? 〜) 『どーして、今更そちらの方向に行くのかなぁ?』 これ、モノにうるさい甥っ子(=ファッション業界の玄人30代)の言葉である。 主として本格的な機械式時計が好みの『時計オヤジ』に対するキビシイ一言でもある。 しかし、『時計オヤジ』は機械式も好むが、この種のオ気楽時計(=Toy Watch)も大の好物。持論であるが、時計の好みは直感8割。直感とは見た目のデザインのこと。これが自分の波長に合えば機械式であろうとクオーツであろうと、ブランド物であろうとなかろうと大した問題ではない。最初から本格派時計を求めるのであればその基準は異なるが、いずれにしても共通するのは直感インスピレーションだ。HEBミラノが楽しいのは、その基本デザインが名作・ROLEXサブマリーナをベースとしているからだろう。それではHEBはROLEXのコピー商品ではないのか?その議論はここでは敢えて控える。透明でガラスより硬質と言われるポリカーボネイト製によるケースとブレスの軽量さ、完成されたフェイスデザインがこの時計の最大の魅力だ。 (⇒右写真) こちらはケース径44mmのモデル。腕にすると流石にデカイ。グリーンベゼルと相まって、目立ち度は十二分、迫力も十分。しかし、個人的には手首でしっくりくるのは冒頭の写真にある『小振りな』40mmモデル。ベゼル素材とINDEXのDOT大きさとBAR-INDEXデザインがそれぞれ異なる。 ![]() (ベゼルの素材は両者で異なる〜) 40mmモデルのベゼル素材は透明なポリカーボネイト製だが、44mmモデルはステンレス製であるのが大きな違いだ。ステンレス製と言っても見た目は丸で銀色塗装されたプラスティック製のようで、重厚さは微塵も無い。 ケースサイドも透明なのはオメガのアワービジョン対抗、と勝手に理解して楽しめる要素もある。尤も、そこから見えるのはクオーツムーブメントをガードし固定させる白いプラスチックカバーだけだけどね・・・。 (←左写真) 両者ともにケースサイドは透明であり、こんな感じで中身がスケスケとなる。 文字盤デザインは44mmの方が好み。但し、丸型のDOTが小さすぎる。40mmモデルはベゼルをSS製にすれば更に良い。個人的には44mmモデルを40mmモデルにダウンサイジングすればベストである。 (2種類のサイズの違いは一目瞭然〜) ![]() 44mmモデルはブレス幅も広いので安定度に不満はない。 但し、ポリカーボネイト製というのは金属製以上に汗や水分で手首に密着し易い。夏場や雨天時にペタッと手首に貼り付くような感触は独特なもの。 それでも40mmで42グラム、44mmモデルでも僅か58グラムしかない軽量加減は装着していることを忘れるほど。 オ気楽時計はお遊び時計である。 基本はOFFにおける活用だろうが、例えばカジュアル・フライデーでもスタイルはシックに、時計だけをカジュアル路線でハズス、というのも有りだろう。しかし、グリーンベゼルはそれだけでも目立つし、相当軽い印象を与える。やはり、この時計はあくまでOFF用か出張の移動時用等に考えた方が無難である。 ![]() (←左写真) 筆者愛用のオ気楽&カジュアル3本。 左2本は共にSWATCH。全てケース径は40mm以下。 やはりこのサイズが腕時計としての限界だろう。 そう考えると、ROLEXサブマリーナは納得のサイズ。 全てにおいて完成の域にある名作である。 逆説的になるが、こうしたカジュアル時計を身に付ける度に本格派時計の良さも実感出来る。老舗時計屋が作った本格時計はやはりいいなものだ。 海外に出かけて日本の良さを実感できる感触、とでも表現しようか。 HEBミラノを装着することで、自分の愛用時計の良さを再確認する。 HEBミラノは、そんな尺度を計る『自らの基準器』としての使い方も出来るのだ。(2008/10/25) (関連WEB) 『HEB MILANO グリーンベゼル(40mm&44mm)』はこちら 『HEB MILANO ブラックベゼル(40mm)』はこちら ⇒ 腕時計のページに戻る |
(このWEB上の写真・文章等の無断転載・無断複写はご遠慮下さい。) |