![]() Lumberjackのドライビング・シューズに続き、コチラは本格派。 2005年1月にフィレンツェ郊外で購入したTOD’SのPebbled Sole Loafer2足を思い出す。 あのラバーソールを髣髴とさせる今回のCole Haanには深い思い入れが重なる・・・。 今回はサウジアラビア首都リヤドのColeHaan直営店にての衝動買いだ。。。(2011/2/01) |
(TOD'Sの傑作品、”Pebbled Sole Loafer”への想いが再燃〜) ![]() いきなりだが右写真のTOD'Sローファーはデザインが好み。 加えて靴底にはアイコンであるゴム突起のPebbled Rubberがビッシリとあるのが特徴的。ドライヴィング・シューズの定番として、以降、靴業界ではこのモデルが『教科書的存在』となる。 そんなお気に入りのTOD'Sローファー2足は実は、それ以外のGUCCI新品ビットローファーや、タニクリの長年愛用ローファーも含めて10足近くが『盗難』にあったのだ・・・。 以降、ショックから立ち直れず、Pebbled Soleからはトンとご無沙汰していたのだがこの程、Cole Haanのブティック(@リヤドのパノラマモール)で偶然見かけたこの靴には一目惚れ(またか!)。 ![]() (右写真⇒: こちらがそのCole Haanモデル〜) まず何が良いかと言って、この革の発色の良さにヤラレタ。 筆者の好みは、黒、ダークブラウン、そしてバーガンディである。中でもバーガンディの深みある赤系統の色彩は一番好み。最近ではスコッチ・グレインのImperialUが傑出した出来栄えだ。 そして今回のCole Haan”Air Grant"はガラス処理された表革が絶妙な色合いと輝きを醸し出す。まるで、フローシャイムやバスのローファー、プレーン・トゥを思い出す。加えてソールが独特のPebbled Soleと来れば、もうそれだけで『靴オヤジ』はイチコロだ。 甲のデザインはリボンよりもベルトかサドル・ローファーが好みだが、まぁカジュアル用ということでリボンもありか、と納得する。 モデル名の通り、踵部分にはナイキAIRが搭載されているので、この種のペッタンコ靴にありがちな足裏の疲労には大きなお助けとなってくれそうだ。”Air Grant”(=エアの恩恵)とは良くぞ命名したものだ。ナイキ傘下にあるブランドならではのハイテクとの融合・・・。 それにしてもこの革の発色とソールデザインは何度見ても惚れ惚れする・・・。 (ヒール部分にも12個のゴム製突起が〜) 今やドライビング・シューズのアイコンとも言えるのがヒール部分にあるゴム製突起(=ペブルド・ラバー)。 Cole Haanでは、これをラバー・ナブ(Rubber Nub)と呼んでいる。 通常、良くあるデザインはこのヒール部分までソールのゴム素材が捲り上がっているタイプ。このモデルはヒール部分が革製というのがドレス靴っぽくて良いのだ。それにしてもこのラバーソールは見るからに気持ち良さそう。耐久性には目をつむらなくてはならないが、デザイン的には完成されている。 足首周りはパッド入りのライニングで盛り上がっており、クッション性能も適度にありそう。Timberland系のキャンプモックのようなデザインでもあり、好み。 ケチつけるところが見つけ難い程の仕上がりといっては自画自賛過ぎるだろうか・・・。 ![]() ![]() ![]() この上品な正面顔。縫製や仕上げは全てインド製なのだが、技術的にも何等遜色は無い。 最終的に一番安心するつま先形状はやはりラウンド。 特にこのモデルは理想的。つま先にかけてやや絞り込んだデザイン、それでも流行を追うような嫌らしさは皆無。王道のラウンド・トゥと言っても良かろう。バーガンディとの相乗効果で更に品格さえ感じてしまう。 もう、この靴を履いてスーツに合わせてしまおうかな、とさえ思わせる仕上がりにはCole Haanもたまにはやるもんだ、と感心する。 しかし、今のCole Haanのデザインは全体的には非常にボテっとしたClarksっぽいバタ臭さを感じさせるモデルが多いのも事実であり、このモデルは一矢報いてはいるものの、ブランド的にはまだまだ研鑽が必要。この状況を打破する為には例えばJ.M.Westonのようにデザイナーを変更するとか、抜本的な対策を講じないと時代に埋没してしまいそうな危機感を感じるのが正直な感想である。(2011/2/01) 347800 (追記1)(2011/3/07) 354600 2011年2月末、今度はドバイモールのColeHaan直営店にて新作ローファーを発見。 モデル名は”AIR-LORENZO PENNY”。メーカー本家のWebによれば、ボローニャ製法を採用したイタリア製のもの。ヒール部分には勿論、NIKE AIRが組み込まれている。甲革素材は水牛で非常に柔らかい。靴底は細かい皺模様が一杯のレザー製。水彩画を思わせる微妙な色彩は職人によるハンドペイント。 ここでは3色が展示されていたが、ブルーとグレーが何とも手製で良い味わいがある。特にブルーのローファーはカジュアル感も適度に表現されており、トゥのラウンド形状もややスクエア加減が加味されている中々のデザイン。気になる価格は日本国内定価は\55,650.-というからかなり高目の設定。ドバイでは2万円も安いのだから、この日本での価格設定は是非とも再考して欲しいところである・・・。 ![]() ![]() (追記2) 2011/3/19 356800 Air-Grantシリーズを追記として紹介する。 ご本家TOD'Sのゴンミーニには122〜133個のペブルド・ラバーことラバー・ナブ(=Rubber Nub、Cole Haanでの呼称であるのだ)が並ぶのだが、このColeHaanでは約半分の70個程度。 しかし一つ一つのラバー製突起の大きさも異なるのでTOD'Sと比べて一概にどちらがどうだとは言えないが、ナイキエアのお陰でクッション性能だけは引けをとらない。また、TOD'Sと比べてやや浅めのノーズではあるが、ラウンド・トゥは絶妙のラインを描き、足入れ感は中々宜しい。本来はドライビング・シューズとして用いるのが正解。しかし、ここまで種類が揃うと目移りして次から次へと欲しくなってしまう。それ程気軽でデザイン性にも優れるのがColeHaan版ドライビング・シューズのAir-Grant。そのCost Performance含めた総合力では、ご本家TOD'Sゴンミーニを遥かに凌駕する実力シューズである。。。 (↓下写真) 焦げ茶のクロコ型押しアッパーが何ともゴージャス。 これは2足目のAir-Grantとして『靴オヤジ』が触手を伸ばす予感大、の筆頭シューズだ・・・ ![]() ![]() (↓下写真) こちらはスエード調のややロングノーズに見えるモデル。 最大の特徴は赤いラバー・ナブ。赤色が使われるのはこのモデルのみ。 その意味からは非常にソソラレルAir-Grantのモデルである。写真奥にあるスムースレザー茶色のラバーは黒色よ。 ![]() ![]() (↓下写真) こちらはローファーデザインの3モデル。 左から、薄茶のスコッチグレイン調、真ん中は焦げ茶スムースレザーに白スティッチ。右が黒スコッチグレイン調。 どれもがクラシカルなローファーっぽいのが魅力。どれもが欲しくなるのだが、特に薄茶と黒のスコッチグレイン調が宜しい。薄茶のレザー色合いには黒色のラバー・ナブが良く映える。 ![]() ![]() (↓下写真) 黒色レザーもシック。 辛口評価となるが、Air-GrantはCole Haanモデルの中でもデザイン的に成功した数少ない例かもしれない。 ![]() ![]() (その他のCole Haanの関連ページ) ⇒ Cole Haanのメッシュ式茶色ローファーはこちら。 ⇒ Cole Haanのドライビング・シューズ”Air Grant”(バーガンディ)はこちら。 ⇒ Cole HaanのEmory-Bit Loaferはこちら。 ⇒ Cole HaanのAIR YACHT.CLUB.BOAT(トリコロール・デッキシューズ)はこちら。 ⇒ Cole HaanのAir-Monroeのフルサドル・ローファーはこちら。 ⇒ Cole HaanのAir-Grant BIT TAN GRAIN(薄茶グレイン)はこちら。 ⇒ 靴のページに戻る |
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