J.M.Weston  ジェイ・エム・ウェストン

『JMWゴルフ用にキルト・タンを別注する』
”KILT TAN for GOLF”




今年1月に購入したGOLF
今や『慣らし運転』も完全に終えて、スコブル快調な履き心地にある。
俗に世に言われる『窮屈の儀式』などは真っ平御免である。
足を痛めることなく、愛靴に至る過程こそが愉しみでもあるのだ。
しかし、ここで少々お遊びをしてみたくなった・・・。
今回は別注キルト装着の巻。
(2013/06/22 490200)



(GOLFの装飾として『キルト』に挑戦する 〜)


4月某日、J.M.Weston青山店を訪問する機会を得た。
多分、キルトの在庫は無いのではないかとの予感は見事に的中。何種類かの在庫はあったのだが、所有するGOLF用の革製キルトは生憎と在庫切れ。注文すれば取り寄せは可能であるが、日本滞在期間に限りある身にとってはその時間は許されていない。そこでとばかりに、事前に日本のリペアショップに『別注』していたのである。

⇒右写真がその完成品。
オリジナルのJMW製キルトは独特のデザインである。
先端のギザギザ部分が二階建ての二重となっている。
しかし、今回希望しているのはもっと単純で、スッキリとしたデザインのもの。そして、その長さにも拘る。ギリギリで靴紐部分が隠れる短めの長さとする為に、『特注』することにしたのである。海外から日本への発注であるので、メールにて写真送付による説明をショップ側に行う。結果として、若干の色目違いが生じることは織り込み済み。しかし、ショップの色彩配慮も流石にプロの仕事だけあり、ちょっと見では殆ど純正と分からない仕上がりと色合わせには大満足である。幸い、キルトタンの方が色目がやや薄い仕上がりであったので、KIWIライトブラウンのWAXを塗りこむことで、自分の好みの色彩に仕上げる愉しみも満喫できた。結果的には、そうしたDIY的な作業工程含めて大成功である。








(一度キルトを利用すると、自然なマッチングに病み付きとなる 〜)

キルトと言えば、スポーツのゴルフシューズに使われるのが一般的。街中でキルトタンをした靴を履いている人など殆ど見かけない。これが本格靴であれば尚更。しかし、JMWからも純正キルトが発売されているように、このキルトは中々のお洒落度合いを誇る。逆にキルトに慣れてしまうと、キルト無しではパンツを履かないでスラックスを履くような気恥ずかしささえ感じてしまう程だ。

(↓下写真)
装着と脱着は簡単。単に裏と表側に靴紐を通すだけ。
これだけでキルトも動くことなく、確りと固定するのである。意外や意外の簡易性に驚く・・・。


































(キルトを付けてONで使用出来るか 〜)


さて、早速、キルト装着のままで仕事用にも使うことにした。
結論からして、全く問題はなかろう。全体の意匠的にもスラックスの裾からキルトが少々出ている程度であり、これだけでカジュアル過ぎるという訳でもない。

もとのGOLFがクラシックでトラッドなU-TIP靴であることも、不必要に浮き足立った印象を与えないので尚更。
右写真ではキルトと靴本体の革の色目が可也違うようにも見えるが、実はパット見では殆ど区別が付かない同色系に映るのだ。

特にこの後で、KIWIクリームを満遍なくキルトに塗り込む作業を繰り返しているので、より一層、色目の『段差』は解消していると言える。

















(向き、不向きのあるキルトの活用方法とは 〜)

キルトはどんな靴にも似合うとは限らない。
基本は、カジュアル系であり、今回のようなU-TIPには最適だろう。Wing-Tipにも良く似合う。特に、女性用の小振りな靴にも最適。女性用Crockett & Jonesの参考例は、『英国で本格カントリーシューズを探す旅(序章)』でも紹介しているのでそちらを参照乞う。

キルトはスポーツのゴルフ靴専用、という認識はこの際、捨て去るべきだろう。その日の気分によって使い分ける楽しみ、普段の紐靴とはキルト一枚でガラリとその印象を変える事が出来る化粧の楽しみ、としても大いに有効な小物である。

今回のように、キルトは別注できる。
希望すればどのような靴であろうとも、紐靴である限りは可能だ。
こういう小技を自分の好みで使い分けることも、靴道楽の一つとして面白いではないか。
(2013/6/24 490200)




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(本格派カントリーシューズ関連のページ)
@ 『英国で本格派カントリーシューズを探す旅(序章)』はこちら
A 英国訪問編・Crockett & Jones "BANGOR"はこちら
B ドバイ訪問編・Mr.B's "MENTZEL"はこちら
C イタリア訪問編・Church's "FAIRFIELD-81"はこちら

D サウジアラビア編・Massimo Dutti "Blucher Crepe"はこちら
E ドバイ編・ J.M.Weston "#641 GOLF DERBY"はこちら
F ドバイ編・ CLARKS ”Freely Burst"はこちら


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