![]() このカントリシューズ編もそろそろ終わりにしないと、 所有する靴在庫が膨れ上がってしまう。 シリーズ最終回はClarks。 5つ穴式ハトメに外羽根式Wing-Tipという公式通り。 加えてポストマンシューズのような肉厚PUVソールはスニーカーのような軽量感をもたらす。 2012年、Clarksが時流に合わせた投入した新作である。 (2013/3/02 474000) |
![]() (本来のカントリーシューズからは逸脱する『ライトウエイト級』 〜) この靴は見た瞬間、心ときめいた。 その理由はクラシカルなWing-Tipの外羽根5つアイレットの顔立ちに、往年のポストマンシューズのようなフラット・ソールをレンガ色で合わせてきたセンスの良さによる。 重量も非常に軽い。実測では約328グラム。BangorやFairfieldの約半分(!)の重さである。これは最早、スニーカーに属する部類の軽量カントリーと言って良かろう。 しかし、そのデザインを構成する要素は全て本格的なカントリーシューズと同一である。軽量級という点も汎用性が高くなる予感と期待が大、であるのだ。 色はチェスナットと呼ばれる赤茶系と黒の2種類。 どちらも魅力的だが、ここは定石通りのチェスナットを選択する。 *** ![]() ←左写真: こちらが黒色モデルであるが、外見上からはとても片足300グラム強の靴とは思えない重厚感を感じる。これはWing-Tipに共通して言える特徴だが、クラシックな顔立ちの靴はどう料理しようとも、落ち着くところに落ち着くのである。いわば無難なデザインがWing-Tipたる所以でもあるのだ。 |
(黄銅色のアイレットとややロングノーズっぽく見える顔が強烈な個性を放つ 〜) 一口にWing-Tipデザインといっても、各パーツの意匠と処理で雰囲気は180度異なる。 今回のFreely Burstは、正攻法のWing-Tipで攻めつつもソールにポストマン系のレンガ色スポンジソールを配することで、グッとカジュアル感を醸し出している。上写真の黒色であれば、ややワークブーツ的なワイルドな感じとなるが、チェスナットではソフトなカントリーシューズ、スニーカーっぽい味わいを出している。 ↓下写真: 5つの黄銅色したハトメが映える。オリジナルの靴紐は太めでややコシがある。長さも十分あり結び易い。 黄金色に輝くハトメがチェスナット革の上でイイ感じである。 そしてややロングノーズっぽい顔立ちのラウンドトゥは、多分にワークブーツっぽいムードが漂う。 つま先のメダリオンのデザインはやや散漫な印象を受ける。デザイン的には全く平凡でメリハリも効いていない。ただただメダリオンを配しているだけのデザインであるが、価格的にも、ブランド的にもそこまでは凝れないのだろう。ここは妥協せざるを得ない。 ![]() ![]() |
(ビブラム系ソールにも見える安定感 〜) ソールはフラットではなく、こうしたスリットが履いている。 中央部分にはブランドロゴが書かれた革製タグが接着されている。靴内部にはチラリと見えるが、タータンチェック生地によるインナーライナーが付くなど、こうした小技に凝った点は英国ブランドらしい配慮からだろう。 カントリーシューズの鎧を被せたスニーカー的なワークブーツ、とでも表現できるライトクラスのFreely Burstは、カジュアル感覚溢れる気軽な一足であるのだ。 (2013/3/02 474000) ![]() ![]() ⇒ 靴のページに戻る (本格派カントリーシューズ関連のページ) @ 『英国で本格派カントリーシューズを探す旅(序章)』はこちら。 A 英国訪問編・Crockett & Jones "BANGOR"はこちら。 B ドバイ訪問編・Mr.B's "MENTZEL"はこちら。 C イタリア訪問編・Church's "FAIRFIELD-81"はこちら。 D サウジアラビア編・Massimo Dutti "Blucher Crepe"はこちら。 E ドバイ編・ J.M.Weston "#641 GOLF DERBY"はこちら。 F ドバイ編・ CLARKS ”Freely Burst"はこちら。 |
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