Massimo Duttiの靴にはデザイン面からも魅力モデルが多い。
その手頃な価格とシーズン毎の新作投入に最近ではチェックが欠かせなくなっている。
今回は以前から気になっていたモデルであるが、フィレンツェの店で購入することに。
サイズは靴によっても異なるが、細身モデルながらラストが自分に合ってしまった。
どうしてイタリア本場まで来てMassimoなの？と自問自答しつつ、
２０１１年５月にフィレンツェから持ち帰った一足について。(2011/7/15)
（WING-TIPの切り返しデザインが最大の特徴〜）
一目見て特徴的なのが、一文字のストレートチップに、ウィングチップがダブルで装備されていこと。ダブル・ストレートならぬダブル・ウィングとでも表現しようか。欲張りなWING-TIPファンには持って来いのデザインである。ある意味、邪道。しかし、デザインとしては左程のクセもなく、甲の部分に溶け込んでいる様でもあるまいか。
ハトメは５穴式。トゥにかけて可也、細く絞り込まれた印象が強いのだが、実際に足を入れみると窮屈さは無い。絶対自分には無理、と予想していただけに、これは不思議な感覚である。この不思議な感覚こそが購買意欲に変わるのだ。デザインはいい⇒でも、細身のデザインで自分には難しそう⇒試してみると履けた！この良い意味で期待を裏切る感動（大袈裟だが）こそが、唯一無二の存在をアピールすることになる。結果として、ここで買わずに何時買うのか、という葛藤に入り込み、弱い『靴オヤジ』は最終的に負けてしまうのである。
(←左写真）
こちらは愛用するScotch-Grainの『ダブルストレート』。
甲部分のストレートチップの上に、もう一枚革が追加されている。
この点では今回のMassimo Duttiの黒Wing-Tipとやや似通った意匠。
（←左写真： 靴底はVIBRAMとのコンビ仕様〜）
この手のコンビネーション・ソールは好み。
耐久性、手入れ（メインテナンス）、そして実用面からも望ましい。
黒の内羽根式WING-TIPは大好物でもあるので、フィット感さえ満足できれば購入に躊躇いは無い。
この靴、実はインド製であるのだが、品質コントロールが効いている為か、仕上げの良さでは何の遜色も無い。強いて言えば革質は価格相応であり上等なカーフではないのだが、それでも実用レベルにおいては不満は無い、と言っても良かろう。しっとり質感だけは十二分にあるのだから。
黒のWing-Tipでは既にScotch Grainのギリーとダブルストレートを愛用しているので、今更の感も無きにしも非ずだが、こういうデザインの良い靴には『靴オヤジ』はたまらなく弱いのだ。
（特別オーダー製の受注もしているとは驚く〜）
このフィレンツェ店では、折りしも右写真のようなLoaferのパターンオーダーを受け付けていた。革の色・模様は８種類、ソールのゴム色は３種類の中から好きなタイプを選択できる。筆者が特に気に入ったのはクロコ型押しの３種類だ。写真のグレー系や、薄茶、濃茶といったバリエーションがあり、何よりLoaferのデザイン自体が素晴らしい。サンプルを見る限り作りも丁寧でしっかりしている。注文から３０日くらいで完成するそうだが、このシステムは感涙もの。
（←左写真： こちらがそのサンプルのレザーとソール〜）
日本国内で同様な制度があるとは思えないが、恐らく靴産業が発達しているイタリアならではの特別システムかも知れない。
羨ましい限りだ・・・。
（←左写真： 更に続く『散財の旅』〜）
今回、靴と同様、どうしても我慢できなかったのがこのショルダーバッグ。同じMassimo Duttiで購入してしまったのだが、デザインが矢張り宜しい。実は今回のフィレンツェで無銘ブランドで手頃なショルダーが無いものかと詮索していたのだが、中々思うようなデザインの鞄に巡り会えない。
そこでバッタリと遭遇したのがMassimo Duttiである。
ここのデザインは本当にツボを押さえた逸品を揃える勘所に優れたブランドである。
と言う訳で、やや平たいショルダーではあるが、革の発色と質感はほぼ狙い通り。適度なしなやかさも兼ね備えている。今回は結局、靴と鞄の両方を仕入れてしまったのだ。
良いデザインとは普遍性のあるデザインのもの。もしそうした製品に巡り会うことが出来れば、一期一会はMassimo Duttiのようなブランドと言えども逃さない。それが自分流のやり方である・・・。(2011/7/15) 378000
(その他の関連ページ）
⇒ 2005年11月、アテネで衝動買いしたMassimo Dutti Sportsの革製スニーカーはこちら。
⇒ 2011年5月、フィレンツェで衝動買いした黒Wing-Tipはこちら。
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