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J.CREW U-TIP "GOLF SHOES" #6043912 (Made in England)



(あまりに有名な”ゴルフ・オックスフォード”〜)

U-TIPのHeavy-DutyモデルがこのゴルフGolf Shoesである(以下、GOLF)。
この種のモデルではJ.M.Westonの英語名”Golf Oxford”、仏語名”Golf”が世界で一番有名であろう。しかし、Weston以外にも各社より様様なU-TIPやV-TIP、はたまたつま先にシーム(縫い目)があるモデルはY-TIPと称されて発売されている。Golf Shoesの一番の特徴は、そのラウンド・トゥ周りの処理である。つま先部分に直線的な縫い目が無い、モカシンタイプとなっていることである。ラバー製タンクソールと相まって、極めて頑丈な造りでありながら、どこか洒落っ気ある雰囲気を醸し出している。

(←左写真)筆者愛用のGOLFは濃茶で。ON/OFF共にその活躍の場は広い。







(GOLFは万能シューズであるが『カジュアル寄り』であることを忘れずに〜)

GOLFは海外出張や旅行のお供には最適である。
分厚いタンクソールと相まって、歩く、曲がる、止まる、といった歩行3大要素を十分にこなしてくれる。なおかつ、その品行方正な顔立ちはフォーマルな場でも何とか対応が効くが、GOLFは矢張りその生い立ちからドレッシーとは言い難い。むしろ無骨で男気を感じさせる、真面目なアウトドア専用シューズ、ONよりOFF中心、休日用としてより重宝するのがGOLFの真骨頂である。
ソールがラバー製ビブラムやタンク&ゴルフソールであれば尚更。これを間違えてはならない。

”GOLF SHOES”の名称は、そもそもゴルフプレー用に使われたことにあるようだが、確かに凹凸あるタンクソールであれば、芝やラフ上でのグリップ力もあるかも知れない。しかし、実際にゴルフ場で履くには少々勇気がいる。やはりソフト・スパイクピン無しには滑ると思うのだが、どうであろう。


筆者愛用のGOLFはアメリカのアパレル・ブランドで、1983年に設立されたJ.Crew製だ。日本国内ではレナウンが展開している。後述の通り本格靴メーカー(=英国)へのOEM委託生産であろうが詳細は不明である。
約12年程前に国内で購入したこのGOLFは、ようやく厚めの革も馴染み始め、濃茶の革発色も中々重厚で年季の入った雰囲気になってきた。5穴式鳩目EYELETの意匠も公式通り。定番中の定番とも言うべきデザインは飽きが来ない。








(通称”タンクソール”も英国製なのだ〜)


このJ.CrewのGOLFは英国製である。
靴の内側には"MADE IN ENGLAND"と刻印され、独自のモデルNO.が記入されている。また、タンクソールには"RIDGEWAY 94% MADE IN ENGLAND"とエンボスされている。このソール、言わずと知れたリッジウェイ・ソールとしてダイナイトと双璧のアウトドア用ラバーソールである。そして、両ソール共に英国ハルボロラバーHarboro Rubber社によるものだ。因みに、94%とはゴムの含有量を意味する。

つまりこの靴はJ.Crewにより英国のメーカーにOEM発注されたものである。英国製というのは伝統のみならず、ユーザーを中々良い気分にさせてくれるものだ。片足の重量は576グラムと可也重い方だが、これも革質とソールの重量が成せる業。しかし重量による歩行上の障害は全く、無い。









(⇒右写真) 薄くて質素なJ.Crewの靴箱。

良い靴というのは、どうしても黒と茶色の両方を欲しくなるのが『靴オヤジ』の習性?である。本来、黒のU-TIPもワードローブに加えたいが、”J.M.Weston”で述べた通り、既にレバノンで薄茶のJ.M.ウエストン製#598ダブルソールを購入してしまった。
黒のGOLF購入は暫し、お預けである。



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(加筆修正)2012/12/26
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