NAVYBOOT ネイビーブーツ

NAVYBOOT ART:30271 (Made in Italy)

〜カジュアルWモンク・ストラップの理想型〜




ON用でもOFF用でもダブルモンク・ストラップが好きである。
しかし、靴が腕時計と異なるのはサイズ。所詮、自分の足型に合わねばどんなに素晴らしい靴でも履けない。
いつもそれで苦労する。しかし、今回はイメージ(デザイン)、サイズ、FIT感の3要素がドンピシャリ。
1991年創業のスイス発信ブランド、NAVYBOOT。
やっと出会えたWモンクカジュアルは2006年10月26日、ジュネーヴにて購入。。。





(『時計オヤジ』こと『靴オヤジ』は大の『Wモンク党』也〜)

今や、ファッション界でもすっかりスタンダードになったダブル・モンク・ストラップ・シューズ(以下、Wモンク)。『靴オヤジ』の大好物はWモンクとフルブローグのWINGチップ。スニーカータイプでは子供っぽいデザインが多くなるが、今回はようやく大人向けのシックなWモンクを発見した。

場所はジュネーヴ市内の目抜き通り。電車通りでもあるリーヴ通りCours de Rive沿いにある靴専門店の”NAVYBOOT”。近くには毎度お馴染みのJ.M.Westonも店を構える。ショウウィンドウにディスプレイされたこのモデルを見た瞬間に気に入った。オーソドックスなラウンド・トゥに、ややロングノーズ気味で、つま先から甲の部分がレザーで補強されている。このレザーのカッティング(デザイン)と濃茶系でウォッシュがかかったような発色具合が素晴らしい。
一枚革がベルクロ部分下のハトメ部分(実際にはハトメは無いが)にまで続いている。このデザイン処理が泣かせる。スティッチや革パーツは少ないほど甲のデザインが美しくなるからだ。
そしてもう一つ、Wモンクの最大の特徴はそのストラップ形状を如何に上手く靴全体のデザインに溶け込ませるかにある。
今回のNAVYBOOTモデルは、Wストラップの大胆なる幅と間隔、折り返しの長さ等が十分に満足行く及第点である。





(Wモンクの特徴はそのボリューム感にある〜)


イタリア製のこの靴はWストラップの長さも十分ある。ストラップ2本の間隔も理想的。
このWモンク・ストラップが2本とも甲の上に見えるボリューム感、威圧感がデザイン上の真骨頂だ。見た目、足元が重々しくも、ドタバタしたようにも映る。しかし、それこそがカジュアルにおけるWモンクの特徴だ。これがドレスシューズのWモンクであれば、スラックスの裾に隠されて一瞬、シングル・モンクかプレーントゥ系に見えるのだ。この『チラ見せ感』はドレスシューズ特有の、Wモンクの奥ゆかしさであることには間違いない。

(←左写真: 内側もフルサドルのように土踏まず部分を覆い隠すストラップ。欲を言えば、ヒールカップ部分を全てレザーで補強して欲しかった。)


リーガルの黒・Wモンクでも述べたが、この靴もつま先部分が反り返っている。適度な『トゥ・スプリング』が効いており、歩行時のリアクションは抜群に快適だ。そしてつま先部分の厚みも横から見ると一目瞭然、十分にある。指の動きを妨げず、必要十分なデッドスペース(捨て寸)を確保している。履き心地については『いつもサイズ悩みオヤジ』にもピッタリである。




(⇒右写真: 勿論、カジュアル専用靴だが、カジュアルでも品位を保つのがWモンクの良い所〜)

革以外の部材はナイロン系の超極細メッシュ素材。この部分の発色も茶色と緑色が混ざったような深みある、イイ感じに『枯れた色』である。
黒一色のモデルも存在するが、そちらは今回は諦める。
諦めて当然、この靴を含めてWモンクは7足目となるのだから。

それでも良い靴は良い。腕時計同様に価格と品質が中々バランスしないことも多いが、今回のNAVYBOOTはCHF220(@\94/CHF、\118/US$換算)。まぁまぁ、妥当なところだろう。



今回のシャフハウゼンからジュネーヴ時計旅行の締め括りの買物として、スイスブランド(Made in Italy)の思い出に残る一足(土産)となりそうだ。。。(2006/11/01)





(追記1)

購入から早、丸6年目を迎えている。ここまで大きな問題もなく、日々の使用に耐えてきたが、踵の磨耗が気になり始めた。転ばぬ先の杖。ここ、リヤドの修理店でGUCCIバンブー同様に、ドイツ製のラバーを貼ることにした。ヒール全体と、靴底前半分をラバーシートで接着する。仕上がりは、見た目にも違和感無く、十分に満足できるもの。オリジナルよりも若干、肉厚に仕上げることが出来たのも狙い通りだ。
こんな中東の片田舎で斯くも修理が出来るとは非常に嬉しい。価格はSR75、邦貨約1600円だから、まあまあの線だろう。

今まで塗りこんできたバーガンディ色のクリームも馴染んできたせいか、革パーツ部分もいい色に経年変色してきた。
この調子であれば、あと5〜6年は楽に使えそうである。アッパー素材さえ老朽化しなければ、更に10年はいけそうだ。
我がNAVYBOOTのWモンクは6歳にして、ますます絶好調、というところである。(2012/6/02 434677)
























(↓)雨による滲み・汚れもあるが、それもまた味となる、か?      丸みを持つヒール部のコバ形状も独特でユニークだ。(↓)























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