ALDO   アルドゥ

CARATAUC-18 BROGUE SHOE Ref.21-08-01
Colour: Dark Gray、 Size: 42D




初登場のALDO。
日本には店舗展開は無いが、北米、欧州、中東、
そしてアジアではシンガポール、香港まで、その店舗数は60を超える。
つまり極東を除き世界を席巻しつつある勢いあるマルチナショナル・ブランドとして、
その知名度は世界的に急上昇中。
そんなALDOより、気になるWing−Tipの一足を購入した。
(2012/9/02 448200




日本では無名のALDO 〜)

無国籍ブランドと言っても良いかも知れない。
スニーカーからドレス用まで、価格帯も200ドル以内が大半。
云わば、廉価帯におけるデザイン勝負が狙いであり、ターゲット顧客層は20〜30代の若手層である。
毎年2回のシーズンに合わせ、キッチリと大量のモデル投入を行う。地域毎に商品の差別化を図ることも無く、全世界、同時に同じモデルを展開することで、大量生産・コストダウンを図る戦略だろう。価格に見合った品質を十分に提供しているブランドであり、今回はそんな中から思わずWing-Tipに飛びついてしまった。

メーカーのHP説明を見ると、このモデルには"fashion oxford”という表現がされているが、oxfordとはバルモラルこと内羽根式を意味するので、この靴の場合には外羽根式のDerbyと表現する方が正解。

この靴の特徴は、4アイレットの古典的なWing-Tipデザインに、まるでウォッシュアウトしたような革質を合わせた事だろう。スティッチも敢えて白色をアクセントとしたことは成功している。







(最近、熱を上げている英国カントリーシューズ調の面構えには浮いたところが一切無い 〜 )




4アイレットにしたことで、若干ロングノーズとなっているが甲からつま先のバランスは何等破綻を生じていない。これが3アイレットになると、やや面持ちが異なるが4〜5アイレットのWing-Tipであれば失敗がない『鉄板デザイン』である。

今回、グレーという配色が最大の魅力であり購入の動機でもあった。グレーの靴は中々少ない色彩に属するが、Wing-Tipであればジーンズやチノーズにはピタリとはまる。革の染色度合いも最初からややムラを配していることからも分かるように、使い込んだ味を新品段階から表現している訳であり、ユーザーたるコチラ側としても細部の汚れを気にすることなく、スニーカー感覚で履きこなすのが正解だろう。













(合成靴底はクッション性能上、中庸の出来栄え 〜)


ソールは合成ゴム製であるが、右写真のようにカラリングもアッパーのグレイに合わせる配色で凝っている。この先、磨耗してきた時のソールの変色に興味あるが、仮にそれが黒色となっても問題はない。ソール自体のクッション性能は可も無く不可も無いレベル。まだ履き込んでいないので何とも言えないが、もしソールにソフト感が欠けていれば、GUCCIローファーで実践したように、ここに合成ゴムシートを更に貼り付ける工夫もアリ、ではないかと考えている。

このモデルで唯一気掛かりなのは、その独特な革質からクリーニングをどうするかである。クリームは使えないので、スェード同様、ブラッシング中心となるだろうが、まぁ、メインテナンスについてはこれからじっくりと考えることにしよう・・・。










(個人的に今年はWIng−Tipの当たり年 〜)


Wing-Tipは好きなデザインBest3に入る。
今までも色々試してきたが、現在の結論は『頑丈靴』こと、英国調のカントリーシューズである。Tricker'sに代表される無骨で底厚のヘビーデューティなWing-Tipであるが、このALDOを皮切りに、これから暫くはWing-Tipシリーズで言及してみたい。

その魁としては既にJ.M.Westonの#607Oxfordが登場しているが、これから紹介するのはカントリーシューズの私的厳選靴、である。

時計同様、靴も履く足は2本しかないのであるが、ここのところ加速度的に増えているコレクションスペース確保が悩みのタネである・・・。
(2012/9/02 448200)








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