考察シリーズ R

MANFROTTO MADOPOCKET 797



(メイド・イン・イタリアの小型スタビライザー〜)

コンデジ愛好家にとってミニ三脚は必須アイテム。
国産・輸入品問わず小型三脚は数あれど、こんなデザインは他に例を見ない。
一目見て、瞬時に三脚とは気が付かないデザインは三本足が無いことにある。そもそも『三脚』という表現も適合しない。流石、イタリア製というべきか、このデザインは日本製では絶対生まれてこない。独創性溢れる『異種三脚』、スタビライザーである。イタリアンデザインの面目躍如というところだ。

アルミ製のしっとりした質感も極上だが、何よりもデザインが抜群。
スタビライザーとして使わなくとも、一つのオブジェとしても独創性を備えた造形美を誇る。

一瞬で欲しい、そう思わせる商品は数少ないがまさにこれがそれだ








(実際にカメラを装着すると 〜)

4本足(?)による自立性は三脚よりも良好な安定性を生む。
実際に使用してみると接写などのローアングルでの利用が向いていると実感する。またそのデザインからして、机上などのフラットな場所で使う方がお薦めである。

屋外等で三脚を置く場所が平面で無い場合には余り向かない。
このスタビライザーはあくまで屋内用専用として割り切った方が無難かも知れない。










(折りたたむと完全に『素性不明な物体』となる〜)


見た目はまるでカラビナ。
このスタビラザーの折りたたみ部分である足をたたむと、こいつはモノとしての素性が何者か全く分からなくなるほど。

恐らく10人に質問してもカメラ小僧以外には何だか分からないのではなかろうか。









(最大の特徴はデザインと並んでその機動性にある〜)

通常の三脚と異なりマンフロットは折り畳むと完全にフラットになる。
まるでちょっと分厚いカードを持ち歩くようなもの。
カバンやポケットに入れても全く違和感がないのは実は大きなメリットにある。普通、デジカメは持ち歩いても中々三脚まで一緒に持参することは少ない。ミニ三脚と言えどもそれなりに嵩張るし、カバンの中であればゴロゴロと重量も気になる。ところがマンフロットはそうした心配もかなり緩和される。何よりも抜群のデザインとフラットな形状が持参する気にさせるのだ。精神的な圧迫、と言えば大袈裟だが持ち歩くことへの抵抗感が薄いのが宜しい。

近年、イタリアン・デザインでもこうした小物傑作品が少なくなっているのが残念だが、このマンフロットは質実剛健さも兼ね備えたイタリアン・スピリッツの塊と感じている。(2009/06/07)




(カメラについての関連WEB)
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