考察シリーズ Q

『カメラのカスタマイズ〜革風ジャケット作成記』



(愛機R8の衣替えを試みることに〜)

現在のデジカメ愛機は3台。FX01、E420、そしてこのR8である。
デジカメの進化は凄まじいが、この1〜2年でその機能もかなり洗練されてきた。デジカメ愛好者としては昔から3つの機能に拘ってきた。
@28mm以下の広角&マクロ機能搭載であること A手ブレ補正があること そして、B夜間撮影に強いこと。現在の高級コンデジには略、この機能が満足されるレベルにある。中でも、リコーとLUMIXが筆者のお気に入り。
リコーの色彩は硬く、LUMIXは極彩色の発色強調が特徴だ。
そのR8について、外観に少々手を加えることにした。
(←左写真:)
こちらがオリジナル。最新のR10よりR8が好みである。
グリップ部分のラバーも直線デザインで小気味良いアクセントとなる。
しかし、本体の質感が如何にも貧弱。







(本革調のジャケットに着替えさせることに 〜)

カメラボディには革調のジャケットが一番似合う。
今回の選択はトライアルということもあり、一番無難な細かいシボ押しの合皮を選択。裏面がシール式の極薄タイプなので加工も容易である。
写真の様に慎重に切り抜く。

正確なサイズ計測と曲線の切り抜きが成功の鍵を握る。
レンズ周辺の大きな円形はコンパス式カッターを利用することで解決。
AF補助光用の小窓部分は紙用のパンチで穴を開ける。サイズはピタリとは行かないが、そこはご愛嬌。
肝心の合皮は東急ハンズで手に入れる。カッター代と合わせて総費用はビッグマックセットより安い程度。これならたとえ失敗しても諦めが付く範囲の出費だろう。





(慎重に、丁寧にジャケットを貼り付けるとこうなる〜)


こちらが仕上がりの写真だがどうだろうか。
サイズはやや大き目(ミリ以下の精度で)に切り抜くことがコツ。
時計の設計と同じで、CADで計算通りに歯車を切り出しても、いざ組み立てると遊びが無いのでうまく噛み合わないことも多いと聞く。このジャケット切り出しも同様。

まず型紙を正確に切り出して試したところ、ピタリとはまらない事に気が付いた。本番では0.5mm程度大きめに切り抜き、最後は微調整を行いつつ貼り付けることになる。

無味乾燥なプラスティック調のオリジナルより、何となく本格派を連想させるカメラ本来の外観に変更できたと思うのだが・・・。この自己満足が大変に楽しい手作業による加工である。






(←AF補助光窓も大き目だがピタリとはまった〜)

ストロボ窓周辺はカッターで切り抜く。
幸いにもR8は直線的デザインが多いので、素人にも加工がし易い。
シボの風合いは凹凸が少なく、この点は不満だが、今回はサンプル的な意味合いもあるので良しとしよう。

カメラ用の合皮も市販されているが、裏面シールではなく両面テープで貼り付けるタイプが多いようだ。今回利用したのは壁紙用の合皮調シールだが、質感はまあまあ。次回は色と素材デザインでもっと大胆な衣替えにも挑戦したくなる誘惑にかられる。

お遊びでストロボ窓の下に『赤丸マーク』でも付けてみたくなる
衝動にもかられる・・・。






(←左写真: 曲面部分も綺麗に接着完了〜)


今回はカメラ本体の上からそのままジャケットを貼り付けたので、メーカーロゴもすっぽりと覆い隠されてしまった。『R8』のロゴ部分は立体的なので、この部分だけ多少盛り上がってしまうが、見た目の違和感は無い。
知らない人がみれば、オリジナルデザインと見間違うほどの出来映えだろう(と、自画自賛)。正月休みの自宅での暇つぶしとしては中々、有意義な結果となる。

思い切ってスネーク調やら爬虫類調の合皮や、高級車のダッシュボードにも使用されるウォルナット系(くるみ材)に着せ替えるのも『冒険』で面白いかも知れない。(2009/01/11)







(カメラについての関連WEB)

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