REGAL  リーガル

REGAL CHUKKA BOOTS #455R AL(DBRS)




今春に続いてのREGAL購入となる。
秋冬新作のチャッカブーツであるが、発売前から雑誌などで噂になったモデルだ。
ブラウン系のスエードではWALKOVERのサドルシューズを愛用するが、チャッカブーツは初コレクションとなる。
その色合いとクレープソールのデザインに今回も一目惚れである。



(今シーズンの目玉はスエード系トラッドシューズ、と勝手に決め付ける〜)

ブラック・スエードのWING−TIPを愛用するが、スエード素材は8割方カントリーの雰囲気を醸し出すのでONでの使用には気を遣う。雑誌やメディアがどれ程煽ろうとも、普通のサラリーマンであれば、まず普通はONには選択し得ない素材だろう。しかし、いざ休日用となれば何でもアリだ。それでも、最低限のクラシックらしさ、トラッドらしさには自分なりに拘りたいところ。伝統あるCLARKSのデザートブーツでは余りにカジュアルすぎる(特にぼってりとしたトゥ形状とソールとの縫い目部分には我慢出来ない)。そんな中、今回のREGALチャッカブーツには一目で購買欲をそそられるツボが満載のシューズと靴オヤジの目に留まる。


最近のREGALのラストはかなりのロングノーズだ。
少々やり過ぎの感も否めないが、恐らくターゲットの購買層を20〜30代の若手ビジネスマンに置いているのだろう。それが嫌な方はクラシックラインをどうぞ、という思い切った割り切り方がマーケティング戦略にもろに表れている。
今回のモデルもそうした前者、若者層に照準を当てていると思われるが、どっこい、良い物は年齢を超えて良いのである。多少のロングノーズはウエスタンブーツ気取りで、あとはこちら側の気の持ちようでどうにでもなる。要は、最新のデザインを自分のライフスタイルにおいて楽しめるか否か、共通点を見出せるか否かにある。




(2アイレットはやや間延びしたデザインとなる〜)


結論から言えば3アイレットで良かった。チャッカブーツは2アイレットが本流であるが、このアイレット間隔であれば3アイレットの方が締りがある。ここまでクラシック志向で仕上げているだけにこの点だけが惜しいが、それ以外は全て及第点の出来映え。

ダークブラウンのキップ素材スエードはその発色も落ち着いた仕上がりを示す。
この仕上がりで価格2万円を切るのであるから逆に文句は言えないのだが、スムースレザーのモデルも中々の出来映え。黒色のキップ素材もあるのだが、こちらであれば十分、ONでも使えるので、思わずもう一足との欲望も出て来てしまう。








(⇒右写真: このモデルの最大の特徴が黒色に塗られた2層式クレープソール〜)

クレープソールは通常、白色系が多いのだが、このモデルは黒に塗られているのが大きな違い。これでグッと引き締まった雰囲気を醸し出すことに成功している。
マッケイ+セメント式なのでソールの総張替えは出来ないが、部分的な修理は可能とのこと。修理と言っても、その中心はヒール部分が多かろうがメーカーによる純正修理が効くという点は大きな安心感に繋がる。





コバの処理も手が込んでいる。
グッドイヤーのような縫い目部分の革は敢えて薄い茶色にしてソールと表皮の素材と色の違いを引き立てているのがまた宜しい。最近のREGALデザイナーは若手が多いように見受けられるが、中々どうして、チャレンジ精神と本場ヨーロッパの雰囲気を合体させたような商品展開を見せており、このモデルのようにキラリと光る製品を上市させてくるところがREGALファン?としては心強い点でもあるのだ(2009/9/23)。






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